「ドン・ペリニヨン」ドン・ペリニヨンという銘柄名は、シャンパンを発明したとされるベネディクト会の修道士ドン・ペリニヨンにちなんで名付けられました。その修道士が、発酵中のワインを瓶詰めして放置したところ、偶然シャンパンができたといいます。 他の多くのシャンパンは、様々な年に収穫されたブドウを原料にして醸造されます。これに対し、ドン・ペリニヨンは、同じ年に収穫されたブドウのみが使われて醸造される、ヴィンテージ・シャンパンです。また、当たり年のブドウのみを使用して醸造され、7年から8年の熟成を経たシャンパンのみが、ドン・ペリニヨンの銘柄で販売されます。《ドン・ペリニヨン エノテーク・ヴィンテージ》1995年のヴィンテージは、葡萄の早熟によって特徴づけられます。1995年は、記憶に残るほど例外的な夏でした。春はやや曇りがちで開花は遅めでしたが、到来した猛暑によって6月末までには一気に花をつけました。夏の2ヶ月間は、稀に雷雨があったほかは雨がほとんど降らず、気温は過去30年間の中で最も高い気温でした。収穫はシャルドネが9月18日に、ピノ・ノワールが25日に始まりました。香りは、ビスケットと収穫したばかりの穀物のアロマに加えて、柑橘類の皮の香りとブラックチェリーの香りが瞬く間に展開します。全体的な印象としては、スモーキーさとトーストしたアロマが感じられます。口に含むと、力強さとしっかりとした構造が味覚を呼び覚ますと、濃縮したフルーツが口の中を覆いつくします。そして、生き生きとして、かすかな苦味を含んでいながら、ミネラルに引き立てられたピュアな後味が現れます。 |